【SS過疎地問題】ガソリンスタンド不足が深刻化

【SS過疎地問題】ガソリンスタンド不足が深刻化

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【SS過疎地問題】ガソリンスタンド不足が深刻化
 ガソリン価格が徐々に安定し始めているが、さらなる問題が浮かび上がった。
 地方や離島などでガソリンスタンドが不足しているという「SS過疎地問題」だ。
 資源エネルギー庁によると、日本全国で283の市町村がこれに当てはまるようだ。
 なぜ、このような事態になっているのか?原因や解決案をまとめたいと思う。



              
                                                           

SS過疎地とはなにか

SS過疎地とはなにか

SS過疎地とは


 ガソリンスタンドが3店舗以下の自治体。SS過疎地は、地方の山間部や離島などの人口の少ない市町村に多い。
SS過疎地



 具体的な市区町村は次のようになる。

【SS数が0箇所】
青森県
中津軽郡西目屋村
新潟県
岩船郡粟島浦村
富山県
中新川郡舟橋村
大阪府
豊能郡豊能町
奈良県
磯城郡三宅町
吉野郡黒滝村
和歌山県
東牟婁郡北山村
山口県
玖珂郡和木町
鹿児島県
鹿児島郡三島村
鹿児島郡十島村

 より細かい、SS数が1箇所の市区町村や、SS数が2箇所の市区町村数はこちらにまとめたデータがあるので参考にしてもらいたい。

【市町村別のSS過疎地】

【SS過疎地のデータ】

 データを見ていると東京都や神奈川県といった首都圏でもこのSS過疎地は存在する。

 北海道や青森県、沖縄県などの地方ともなると、交通手段は電車ではなく自動車がメインのはずだ。

 では、なぜ、このような事態になってしまっているのか。


SS過疎地が増える原因

SS過疎地が増える原因

石油需要の減少や価格競争の影響なども


 全国の給油所は3月末で約3万6000カ所、ピークの1994年度から2万4000カ所以上減っている。

 その原因としては、石油需要の減少が考えられる。電気自動車や省エネ化した自動車が増えたことで、そもそもガソリンを必要としなくなってしまった。

 他に、経営者の高齢化などもある。地方では高齢化が進んでいることもあり、ガソリンスタンドの後継者がおらず、廃業を余儀なくされる店舗もあるようだ。

 また、価格競争による事業者の採算悪化が挙げられる。近所のガソリンスタンドで130円/L、ちょっと離れたところで125円/Lでガソリンが入れられた場合、多くの人はちょっと離れたガソリンスタンドに行くと思う。すると、近所のガソリンスタンドでは客数が減ってしまうため、それを防ぐために価格を安くし、最終的には利益が減ってしまう。こういった価格競争の激化がガソリンスタンド数を減らす要因になっていると考えられる。

 さらに、13年1月末までに老朽タンクの改修を義務付けた消防法改正が追い打ちとなり、2013年度の全国のGSの休廃業・解散数は前年比3割増の258件と、2期連続で前年度実績を上回った。



解決案や対策など

解決案や対策など
 では、国や自治体の対応を見てみたいと思う。
 国や自治体は事業者が供給を続けられる支援策を整える必要がある。後継者不足などでやむを得ず撤退する場合も、地域で給油所を維持する取り組みを後押しすることが重要となってくる。

 そんな中、すでに、取り組みを始めている地域がある。

【愛知県豊根村】
 愛知県豊根村では、閉鎖したガソリンスタンドを村が買い取り、ガソリンの供給を行っている。

【高知県四万十市】
 高知県四万十市では、住民出資の会社が事業を継承する取り組みを始めている。

【長野県天龍村】
 長野県天龍村では地元の商工会と連携し、高齢者に灯油と日用品を共同配送する事業を試験的に実施した。

 このように、SS過疎地に住む住民たちが不便なく過ごせるよう、対策が施されている。

 また、経産省はガソリンを運搬するタンクローリーを「移動式GS」と位置付け、定期的に巡回させて、広い駐車場などを利用し住民の車に直接給油することなどを想定している。

 しかし、現状としては、ガソリンは引火性が強いため、灯油や軽油と異なり、消防法でガソリンスタンド以外での直接給油が原則禁止されている。しかし、アメリカやイギリスなどではタンクローリーからの直接給油が認められガソリンスタンドの少ない地方で実施されていることから、より安全な装置や仕組みを開発し規制緩和を目指すようだ。

 このように、さまざな方法で、対策が取られているが早急に改善されるものではない。SS過疎地に住む方々はもうしばらく辛抱が必要になるかもしれない。



おわりに

 いかがだっただろうか。

 こういったSS過疎地が増えることは、トラックドライバーの方には影響が出るのではないだろうか。

 運送業や配送業の方には、2015年問題やM字問題というものもある。

 しばらくは、あまり景気の良い話は無さそうだ。

 少しでも自動車・トラックに興味のある方にとって参考になれば幸いである。

~参考になったら、みんなにも教えよう~
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Comment

遅きに失した国策
SS過疎地は、そもそも何故起こったか?
最早、遅きに失した結果である。危機意識のない政治家の責任である。また、マスコミの着眼点もおかしい。消費者レベルの観点、言わばガソリン単価が騰がった下がった報道ばかりで、あまりにも過当競争のなれの果てがこんな事態を招くことを提言すべきをこれまで全くといって報道してこなかった。この責任は甚大である。マスコミは、国民を不安にも希望にも齎す力を擁してはいるが、着眼点からすれば、レベルが低すぎる。大衆迎合的なスタンスでは国民を正しい方向に先導するためにある報道機関が、ある意味間違った煽るだけの無責任な報道が昨今、目の当りにするのは私だけだろうか?
事が起こってからでは遅すぎる。このSS過疎地問題は、時代の流れと受け止めているようでは、この国を無責任な連中に未来を託すことで、国民はあまりにも不幸である。
かつて、民主党政権下で、仕分け担当議員のとんでもない発言が物議を呼んだ。ガソリンスタンドの古い地下タンクの改修工事を法制化し、補助金申請の増減で、スタンド経営者を「盗人に追い銭」発言。
本来、国の決めた謀ごとは、無償で工事費を賄うべきことを、この議員は何を血迷ったか暴言を吐いてしまった。それを聞いたスタンド経営者は落胆し、夢も希望も失ったと声をそろえて厄介者扱いだと憂いた。
  • 2015/07/10 22:50
  • 憂国の騎士
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