【DUONICやPROSHIFT】DCTやAMTの評判や特徴とは

【DUONICやPROSHIFT】DCTやAMTの評判や特徴とは

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DCTやAMTの評判や特徴とは
 トラック運転手にはまだまだ馴染みのない言葉かも知れないが、トラックにもDCTやAMTが増えだしている。
 MTの機構をベースに、クラッチ操作やギヤチェンジを自動化したもので、クラッチペダルが無くAT限定免許でも運転できる。
 一般的なATに比べると変速の衝撃は大きいが、MTと同等の直接的な動力伝達能力があり、トルコンATより力強い走りと低燃費を実現するため注目を集めている。
 そこで、DCTやAMTの特徴や各メーカーのDCT・AMTについてまとめようと思う。



              
                                                           

そもそもAMTとはなにか

AMTとはなにか

AMTとは


 発進時などにクラッチ操作が必要ないトランスミッションはオートマチックトランスミッション(以下、AT)に分類され、日本の道路交通法でもオートマチック限定免許で運転できることが規定されている。
 このなかで、ギヤ選択までも自動化したフルATと区別して、運転者がギヤ選択操作をするものはセミオートマチックと呼ばれる。
セミオートマチックトランスミッション - Wikipedia



 AMTとはこのようなものを指す。
 以前、セミオートマに関する記事を書いたので、そちらも参考にして欲しい。

【セミオートマに関する記事】

 基本的にはAMTやセミオートマなどを呼ばれることが多いがこういった言葉でも呼ばれることがある。

【類義語・別の呼び方】
  • セミAT
  • セミオートマ
  • クラッチレスMT
  • 2ペダルMT
  • AMT



そもそもDCTとはなにか

DCTとはなにか

DCTとは


 デュアルクラッチトランスミッション(Dual Clutch Transmission)とは、自動車・オートバイ用のトランスミッションの一種で、奇数段と偶数段とで2系統のクラッチを持つことを特徴とする。
 基本的な構造はマニュアルトランスミッション(MT)を内部に二つ持つ。すなわちエンジン動力をクラッチを介して歯車の組み合わせに伝え、歯車比を変えて車軸に伝達する構造を二組持つ。クラッチと歯車を同軸上に2系統持つことからこの名前がある。
デュアルクラッチトランスミッション - Wikipedia



 DCTのメリット・デメリットはこのようになる。

【DCTのメリット】
  • 変速のタイムラグは滑り時間を除けば極めて小さい
  • シフトアップ時の滑りクラッチの働きを含めて効率的
  • 変速中も緩加速は続き、シフトショックも少ない
  • スポーツ走行のタイムアップにつながる
  • 変速操作が自動化され、AT限定免許での運転が可能
  • 高出力の大型車にも使える
  • クラッチ操作が自動制御されるため、クラッチの長寿命が期待できる


【DCTのデメリット】
  • 滑りクラッチとシフトフォークの操作に油圧ポンプのエネルギーロスを伴う
  • エンジン回転数と合わせるためクラッチを滑らせる時間が長く摩擦損失を生む
  • クラッチ、フライホイール、ねじりダンパ、変速機構が重複し、大きく重くなる
  • シフトダウンにデュアルクラッチは無意味、無駄になる



DCTやAMTが発展する背景

AMTが発展する背景

急速に進化するAMT


 注目されているAMTだが、なぜそこまで注目されているのだろうか。そこには、社会的要因があるのではないかと考えられている。
 以前書いた記事にもドライバー不足について触れている。

【トラックドライバーに関する記事】

 運送業などのトラックを利用する事業ではトラックドライバーを集めることが第一の急務となっている。そのため、AT限定免許でも運転の出来るAMTに注目が集まっているというわけである。

 その他にも、次のようなメリットがある。

【AMTが普及する理由】
  • オートマ限定免許の普及
  • 軽油価格の高騰
  • ランニングコストの削減要望

 現在、警視庁が公開する統計によれば、新しく普通自動車免許を取得する人のうち、AT限定免許を取得する人が全体の55%を占めているとあった。この数値は年々増加以降にある。

  • 2005年:44%
  • 2006年:45%
  • 2007年:46%
  • 2008年:49%
  • 2009年:50%
  • 2010年:51%
  • 2011年:54%
  • 2012年:54%
  • 2013年:55%

 最近のAMTの採用増加については、ドライバーの疲労低減やシフトパターンの最適化による燃費の削減、さらに大型トラックについては燃費と動力性能の両立を狙い、8段以上の多段変速機の搭載も増えており、変速操作の煩雑さの解消といった理由も挙げられる。

 また、積載量2tクラス以下の小型トラック市場では、普通自動車のAT限定免許で運転が可能という、運転者側のメリットも挙げられる。

 そのため、AT限定免許のドライバーでも簡単に運転でき、ランニングコストを削減できるAMTが普及していると考えられる。



各メーカーごとの特徴や評判

各メーカーごとの特徴や評判
では、その注目されるAMTだが、各メーカはどのようなものを導入しているのだろうか。

[セミオートマの名称]
  • いすゞ:Smoother(スムーサー)
  • 三菱ふそう:INOMAT(イノマット)
  • 三菱ふそう:DUONIC(デュオニック)
  • 日野:Pro Shift(プロシフト)
  • UDトラックス:ESCOT(エスコット)
  • 日産:AMT
  • ボルボ:I-シフト
  • ベンツ:テリジェント・オートマティック・ギアシフト
  • スカニア:オプティクルーズ

このように、AMTの呼び方は様々であるが、基本的な機能は同じと考えて良い。

Proshift6


 日野のレンジャーなどに搭載されているProshift6は、通常のクラッチと6段マニュアルトランスミッションを電子制御により燃費の良好な範囲内に最適なギアを選択して自動変速するもので、走行燃費のバラツキを抑えるとともに、アクセルとブレーキの2ペダルで、AT限定免許者でも運転が可能である。また、トルコン式ATに比べて動力伝達ロスが少なく燃費効率に優れている特徴を持つ。

DUONIC


 これまでの三菱ふそうのキャンターに搭載されていた「INOMAT-II」に変わり、新型キャンターに搭載されたのが、トラック世界初となる新開発のデュアルクラッチ式6速AMT「DUONIC(デュオニック)」である。
 このDUONICの最大の特徴は、これまでAMT車には宿命であった変速時に発生する空転、「トルク抜け」やシフトショックがほとんどなく、実にスムーズにシフトチェンジされることにある。
 また、キャンター以外にもローザにも改良版が搭載され、燃費面、乗客・積荷に対するショックの少なさ、クラッチ寿命延命による費用低減といった経済的メリットが注目されている。



おわりに

 いかがだっただろうか。

 軽油価格の高騰やドライバー不足に対応した新しい技術が注目されている。

 直接的には、関わらないかもしれないが、こういった技術が運送業やトラック業界を支えているのではないかと思う。

 DCTに関しては、トラックでは三菱ふそうが特許を取得しているため、他の企業ではほとんど導入をしていないが、日野やいすゞなども近いうちに同様の技術を導入するだろう。そうやってトラック業界を盛り上げていってもらえれば幸いである。

 少しでも自動車・トラックに興味のある方にとって参考になれば幸いである。

~参考になったら、みんなにも教えよう~
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