【義務化】車の横滑り防止装置(ESC)の仕組みとは?

【義務化】車の横滑り防止装置(ESC)の仕組みとは?

あとで読む: このエントリーをはてなブックマークに追加
            
横滑り防止装置とは
 最近の車両には横滑り防止装置という装置を搭載しているのをご存知だろうか?
ひょっとしたらあなたの乗っている車にも搭載しているかもしれない。

 しかし、横滑り防止装置がどのような装置なのかを知らない方も多いのではないだろうか?
そこで今回は、横滑り防止装置についてまとめてみたので参考にして欲しい。


              
                                                           

国土交通省により義務化された横滑り防止装置

スリップしたこども

横滑り防止装置とは


【カーブ時に横滑りを防止する】
 横滑り防止装置とは、カーブを曲がった際などに、横滑りしてスピンしてしまったり、速度が速くて曲がりきらないというような車両が不安定な状態になることを防止するための装置である。
この横滑り防止装置、実は国土交通省によって装着が義務化されているのだ。



横滑り防止装置の義務化


【2010年に義務化が決定していた】
 実は、2010年の段階で、乗用車への横滑り防止装置(車両安定性制御装置)の装着が義務化されていたのだ。
詳しくは下記を読んで欲しい。

 車両の安全性向上のため、専ら乗用の用に供する自動車に対して、現在任意装着となっている横滑り防止装置(ESC)及びブレーキアシストシステム(BAS)を備え付けることを、新型生産車については平成24年10月1月(軽自動車にあっては平成26年10月1日)から、継続生産車については平成26年10月1日(軽自動車にあっては平成30年2月24日)から義務化することとします。

報道発表 - 国土交通省


 また、大型トラックやバスにおいても、義務化が決定している。
それぞれの義務化適用時期をまとめてみた。

[横滑り防止装置の義務化の適用時期]
普通車
  • 新型車:2012年10月以降
  • 継続車:2014年10月以降
軽自動車
  • 新型車:2014年10月以降
  • 継続車:2018年10月以降
バス
乗車定員10人以上
車両総重量12t超
  • 新型車:2014年11月以降
  • 継続車:2017年9月以降
バス
乗車定員10人以上
車両総重量5t~12t
  • 新型車:2016年2月以降
  • 継続車:2018年2月以降
バス
乗車定員10人以上
車両総重量5t以下
  • 新型車:2015年9月以降
  • 継続車:2017年2月以降
トラック
車両総重量22t超
  • 新型車:2014年11月以降
  • 継続車:2017年9月以降
トラック
車両総重量20t~22t
  • 新型車:2016年11月以降
  • 継続車:2018年11月以降
トラクターヘッド
車両総重量13t超
  • 新型車:2014年11月以降
  • 継続車:2018年9月以降
トレーラー
最大重量3.5t超
3軸以下のエアサス搭載車
  • 新型車:2015年9月以降
  • 継続車:2017年2月以降



各メーカーの名称の違い


【メーカーによって名称が異なる】
 横滑り防止装置は各メーカーによって呼び方が異なるのだ。
そこでメーカー別の呼称をまとめてみた。

[横滑り防止装置の名称]
  • トヨタ:VSC(Vehicle Stability Control)
  • 日産:VDC(Vehicle Dynamics Control)
  • ホンダ:VSA(Vehicle Stability Assist)
  • マツダ:DSC(Dynamic Stability Control)
  • 三菱:ASC(Active Stability Control)
  • スバル:VDC(Vehicle Dynamics Control)
  • スズキ:ESP(Electronic Stability Program)
  • ダイハツ:DVS(Daihatsu Vehicle Stability control system)
  • アウディ:ESP(Electronic Stabilization Program)
  • ダイムラー:ESP(Electronic Stability Program)
  • BMW:DSC(Dynamic Stability Control)
  • フォード:ESP(Electronic Stability Program)
  • フォルクスワーゲン:ESP(Electronic Stabilization Program)

一般的にはESC(Electronic Stability Control)と呼ぶことが多い。


横滑り防止装置の仕組み

アンダーステア
【ABSとTCRとの連動】
 横滑り防止装置は、制動を制御するABSと、走行(車輪の空転)を制御するためのTCSの2つの技術と連動することで可能となった技術である。

 運転手がカーブを曲がる際に意図している旋回速度と、センサーによって検知された実際の旋回速度に差が生じている場合に、必要な箇所のタイヤにブレーキを作動させることで、運転手が意図した旋回速度と実際の旋回速度を一致させることができるのだ。


【アンダーステア】
 カーブを曲がる時に大回りしてしまい、車線の外側に逸れてしまうことをアンダーステアという。
このESC(横滑り防止装置)を搭載している車両の場合、アンダーステアが起こるような状態でも後輪内側にブレーキを作動させて、うまく旋回することが出来る。


【オーバーステア】
 急ハンドルを切ってしまい、車両が車線の内側に逸れてしまうことをオーバーステアという。
ESCが作動すると、前輪外側のブレーキが作動し、オーバーステアせずに旋回することが可能になる。

【Tips】
ABSについては、こちらの記事を読んでみて欲しい。
車のABSの意味とは?

横滑り防止装置に関する動画

 この動画は、横滑り防止装置のテストの様子を撮影したものだ。
2:20あたりから、カーブでのESCの作動をテストしている。



おわりに

 いかがだっただろうか。
横滑り防止装置とは、車両が不安定になるとブレーキを作動させて旋回を補助する役割の装置である事がおわかりいただけたと思う。
これから製造される車両のほとんどに横滑り防止装置が搭載されることで、少しでも交通事故が減少して欲しい。
あなたにとって、この記事が少しでも役に立てば幸いである。

~参考になったら、みんなにも教えよう~
このエントリーをはてなブックマークに追加

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)