貨物自動車の定義とは?

貨物自動車の定義とは?

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貨物自動車の定義とは
 自動車は、大きく分けると普通自動車と普通貨物自動車、特殊自動車の3つに分類することが出来る。
特殊な用途に使う特殊自動車はともかく、普通自動車と普通貨物自動車ではどのような差があるのだろうか?

 そこで今回は貨物自動車の定義についてまとめてみたので、参考にして欲しい。

貨物自動車の定義

貨物自動車

トラクターヘッド


【第五輪】
 まず貨物自動車に定義されるのは、トラクターヘッドだ。
トラクターヘッドとは、セミトレーラーをけん引するためのけん引自動車のことである。

 国土交通省によると、第五輪荷重を有するセミトレーラーをけん引するための連結装置である第五輪を持ったけん引車は貨物自動車に定義される。

【Tips】
第五輪荷重についてはこちらの記事を参考にして欲しい。



トラクターヘッド以外


【床面積】
 トラクターヘッドを除いて貨物自動車に定義される車両は、荷物を積載するための車両後方の床面積が1m2以上ある必要がある。
※軽自動車の場合は、0.6m2以上

 また、車両の乗車設備を最大限に利用した状態(座席シートを後方へスライドさせたりした状態)の面積が、残りの積載床面積よりも小さい必要がある。
つまり、後部座席のシートを最大まで後方に動かした状態での乗車スペースの倍以上の床面積がなくてはならない。


【乗車定員】
 その車両の乗車設備を最大限に利用した状態に積載出来る重量が、乗車定員の重量よりも重くなる必要がある。

 乗車定員は、1人あたり55kgで計算されるため、4人乗りの貨物車なら乗車設備を最大限に利用した状態で220kg以上積載できなくてはならないということだ。


【貨物の積み下ろし口】
 平ボディや幌車を除く車両で、屋根と側壁によって覆われている車両(バンなど)において、側面や後面に開口部が縦横それぞれ800mm以上かつ、垂直面が0.64m2以上の貨物の積み下ろし口が必要となる。
ただ貨物の積み下ろしのために屋根が開き、その面積が1m2以上ある場合は、上記の条件には該当しない。

 また軽自動車においては開口部が縦600mm、横800mm、0.48m2以上の垂直面の貨物の積み下ろし口がある、もしくは積み下ろしのために屋根が0.6m2以上で開けば、貨物自動車とみなされる。


【保護仕切り】
 貨物自動車は、乗車設備と物品積載設備を保護仕切りや隔壁(幌含む)などで区切る必要がある。
隔壁にて区切る場合、乗車設備と物品貨物設備の間を人が移動できないようにしなくてはならない。

 ただ、最大積載量が500kg以下の車両の場合で、座席自体が積載物から保護される構造の車両や、脱着式座席のある車両で最大限に乗車設備を利用する場合に最大積載量以下の積載量になるものは、仕切りは不要である。


【座席】
 物品貨物設備の中に座席を設置する場合は、折りたたみ式か脱着式である必要がある。
その座席を折りたたんだ、あるいは取り外した際に、貨物の積載に支障がでない構造でなくてはならない。

 貨物自動車とは、これらの条件を全てクリアした状態の車両のことを指すのである。
つまり、荷室の広い車両であれば、貨物自動車として登録する事が出来るかもしれないのである。

普通自動車から普通貨物自動車に変更するメリット

ジープ・チェロキー
ジープ・チェロキー
【様々なコスト削減が可能】
 大きな普通自動車を普通貨物自動車として登録しなおすことがあるが、これにはどのようなメリットがあるのだろうか?

 実は、自動車税などのコストが普通貨物自動車の方が圧倒的に安いのである。
※ただ、貨物自動車は毎年車検を受けなければならない。


【コストの比較】
 例としてジープのチェロキーを普通自動車の場合と、普通貨物自動車にした場合での2年分のコストの比較をしてみよう。
ちなみに、チェロキーのスペックは下記のものとする。(最大積載量は貨物車のみ)

[比較車両の詳細]
  • 排気量:3,959cc
  • 車両重量:1,600kg
  • 車両総重量:1,875kg
  • 最大積載量:100kg

ジープ・チェロキー 普通自動車 普通貨物自動車
自動車税 ¥133,000
(¥66,500×2年)
¥16,000
(¥8,000×2年)
自動車重量税 ¥32,800 ¥13,200
(¥6,600×2年)
自賠責保険 ¥27,840 ¥48,080
(¥24,040×2年)
合計 ¥193,640 ¥62,880

 これを見て貰えば分かる通り¥130,760もの差があり貨物自動車登録の方が圧倒的にコストがかからないことがわかる。
※検査手数料などの細かい金額は含まず

 ただ、全ての車を貨物自動車登録すればコストが下がるわけではないため、一般的には排気量の多い普通自動車を貨物自動車登録にすることが多い。

おわりに

 いかがだっただろうか。
ご覧頂いた通り、様々な条件によって貨物自動車は定義されている。
また、排気量の大きい普通自動車は、貨物自動車の条件に合わせて構造変更を行うことでコストが削減できる事がわかっただろう。

~参考になったら、みんなにも教えよう~
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