悪天候時の作業中止基準とは?

悪天候時の作業中止基準とは?

あとで読む: このエントリーをはてなブックマークに追加
            
悪天候時の作業中止基準
 現場作業を行っていると、大雨や強風によって作業を中止することがあるだろう。
実は、悪天候時の作業を中止するかどうかという基準がちゃんとあるのだ。

 そこで今回は、悪天候時の作業中止基準についてまとめみたので、悪天候時の参考にして欲しい。


              
                                                           

悪天候時は作業中止になる?

安全運転
【労働安全衛生法によって定められている】
 現場作業といっても、様々な作業があるだろう。
例えば、足場の高さが2m以上ある場所での作業は以下のように定められている。

事業者は、高さが二メートル以上の箇所で作業を行なう場合において、強風、大雨、大雪等の悪天候のため、当該作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。

労働安全衛生規則第522条


 また、作業内容によっては強風、大雨、大雪に加えて、中震以上の地震という項目もある。


【具体的には?】
 強風や大雨、大雪、中震以上の地震と言われてもいまいちピンと来ない、というか全然良くわからないだろう。
これらの具体的な数値は、以下のように決められている。

[悪天候の基準]
強風
10分間の平均風速が毎秒10mを超える時
(瞬間風速が30mを超えるもの場合は、暴風となる)
大雨
1回の降雨量が50mmを超える時
大雪
1回の積雪量が25cmを超える時
地震
中震(震度4)を超える地震の時

 だが気象予報士でもないのに「降雨量が50mmを超える」と言われてもやはりピンと来ないだろう。
次項では、具体的な悪天候について紹介しよう

作業禁止となる悪天候

強風

強風 - 風速10m


【かなり風が強い】
 あなたは、風速10mの風と言われて「あぁ、あのくらいの風だな」と想像することが出来るだろうか?
はっきり言って私には無理だ。

 では、実際に風速10mとはどの程度の風なのかを動画で紹介しよう。



 この人形は多少わざとらしいが、周りの人の服等をよく見ると結構風が強い事がわかるだろう。


【暴風】
 強風の中でも特に風の強い「暴風」も悪天候とされている。
強風では作業中止にはならないが、暴風になると中止になる作業もあるのだ。
暴風は瞬間風速が30mを超える場合のことだが、30mの風とはどれほどのものなのだろうか?

 この動画は、南極での30mの暴風が吹いている様子を撮影したものだがとてもじゃないが作業なんてすることは出来ないだろう。



[中止となる主な作業]
  • 解体作業
  • 林業架線作に関する作業
  • 鉄骨の組立作業
  • 建築作業
  • 高さ2m以上の場所での作業
  • ゴンドラ作業全般
  • クレーン作業全般など

【Tips】
今日の風速がどれくらいなのか知りたい場合には、こちらのサイトで確認することが出来る。
沿岸域情報提供システム - 海上保安庁




大雨

大雨 - 降雨量50mm以上


【大雨警報が来るレベル】
 降雨量50mm以上の雨は地域によっては大雨警報が来るレベルの雨と言えばなんとなく想像することが出来るだろうか?
とは言っても、やはり実際に見てみないと良くわからないと思うので、降雨量50mmくらいの雨の様子を撮影した動画を紹介しよう。



【現在の降水量を確認できるアプリ】
 しかし、今現在降っている雨がどれくらいの降雨量なのかというのは目で見てもわからないだろう。
そんな時に便利なのが、現在の降雨量を視覚的に確認することが可能なアプリ「Go雨!探知機 XバンドMPレーダ」だ。

 日本気象協会が開発したこのアプリは、カメラを空に向けるとGPSを利用してその空がどれくらいの降雨量なのかを教えてくれるのだ。
iPhoneやiPadを使用している人はダウンロードしてみてはいかがだろうか?
Go雨!探知機 XバンドMPレーダ - iTunes

[中止となる主な作業]
  • 解体作業
  • 林業架線作に関する作業
  • 鉄骨の組立作業
  • 建築作業
  • 高さ2m以上の場所での作業
  • ゴンドラ作業全般
  • クレーン・デリックの組立作業など




大雪

大雪 - 降雪量25cm


【視界が悪い】
 大雪の降雪量25cmというのは、かなり判断がしにくいが左の画像のように視界がとても悪くなる。
平成24年2月の豪雪で東京に積もった雪が27cmと観測されているので、その時ほどの雪が降らなければ大雪とはならないようだ。

 これは、2月に降った渋谷の雪を撮影したものだ。
この程度まで振ると作業は注視しなければならないようだ。



[中止となる主な作業]
  • 解体作業
  • 林業架線作に関する作業
  • 鉄骨の組立作業
  • 建築作業
  • 高さ2m以上の場所での作業
  • ゴンドラ作業全般
  • クレーン・デリックの組立作業など




地震

地震 - 震度4


【物が落ちることも】
 震度4程度の地震の場合、以下の動画のように建物の中の物が落ちたりすることもあるほど揺れる。
地震が起きた場合は、何かの作業を中止するのではなく、地震が起きたことでどこかに不具合が生じていないかの点検を行う必要があるのだ。



[点検する必要がある項目]
  • トンネル建設の作業前の点検
  • 林業架線設備の点検
  • 足場の点検
  • 作業構台の点検
  • 屋外クレーンの点検など


おわりに

 いかがだっただろうか。
この記事を参考に、悪天候を見極めていただければ幸いである。
また、悪天候の際は、無理をせずに事故が起こらないように作業を中止していただきたい。

~参考になったら、みんなにも教えよう~
このエントリーをはてなブックマークに追加

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)