事業用トラックの日常点検マニュアル

事業用トラックの日常点検マニュアル

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トラックの点検
 あなたのトラックが事業用の場合、毎日の運転前に日常点検を行っているはずだ。
もし、行っていないようなら、それは危険だ。事故でも起こす前に、今すぐにでも日常点検を行って欲しい。
しかし、点検なんてどこを見ればいいかわからないという、
そんなあなたのために、全日本トラック協会の点検整備ハンドブックの内容を元に、日常点検マニュアルを用意したので、
参考にしてほしい。


              
                                                           

事業用トラックの日常点検を行う前に

トラック
 まず、日常点検を始める前に注意して欲しいことがある。

  • 平たんな場所で行う。
  • タイヤに輪止めをかける。
  • パーキングブレーキを確実に効かせ、ギヤを
    ニュートラルにする。
  • エンジンを止め、キーを抜き取る。
  • やけどのおそれがあるため、エンジンなどが冷えた状態で行う。
  • 吸気ダクトに物を落とさない。
  • エンジンの上に乗るときは、パイプ類、エアクリーナーなどの補機類に足をかけない。
  • 点検、手入れ終了後は、エンジンルーム内にウエス(布)など、燃えやすい物や工具などの置き忘れがないか、
    点検する。
  • 点検、手入れ終了後は、オイル漏れや液漏れ、及び水漏れがないか、必ず点検する。

上記の点に注意して、日常点検を始めよう。

事業用トラックの日常点検を行う

トラックを点検する子供
 さあ、いよいよ日常点検を行う。
点検項目は以下の通りだ。

【日常点検の21の項目】

  1. 前日までの異常箇所をチェック
  2. タイヤの空気圧をチェック
  3. タイヤの亀裂・損傷・異常摩耗をチェック
  4. タイヤの溝の深さをチェック
  5. ディスク・ホイールの取付状態をチェック※1
  6. 冷却水量をチェック
  7. ブレーキ液量をチェック
  8. エアタンクの凝水をチェック※2
  9. エンジンオイル量をチェック
  10. バッテリ液量をチェック
  11. ファンベルトの張り・損傷をチェック
  12. パーキングブレーキ・レバーの引きしろをチェック
  13. ウインドウ・ウォッシャの液量・噴射状態をチェック
  14. ワイパーの拭き取り状態をチェック
  15. エンジンのかかり具合・異音をチェック
  16. エンジンの低速・加速の状態をチェック
  17. 空気圧の上昇具合をチェック※2
  18. ランプ類の点灯・点滅状態をチェック
  19. ブレーキペダルの踏みしろ・効き具合をチェック
  20. ブレーキチャンバのロッドのストロークをチェック
    ブレーキ・ドラムとライニングの隙間をチェック
  21. ブレーキバルブからの異音をチェック※2

※1.車両総重量8t以上の大型トラックが対象
※2.エア・ブレーキ車の点検項目

それでは、1つずつ見ていこう。


点検前に


【1.前日までの異常箇所をチェック】
前日までの走行で、以上のあった箇所をチェックする。
調整、修理ができているか、引き続きの以上がないかを確認
する。


トラックの外周を点検

車の周りを一周しながら行う点検


【2.タイヤの空気圧をチェック】
タイヤが冷えている状態で、空気圧をチェックする。
不足や過多な場合は、標準空気圧に調整する。
必要に応じてスペアタイヤも点検する。

【3.タイヤの亀裂・損傷・異状摩耗をチェック】
タイヤの接地面全体や、側面に亀裂や異状な摩耗が無いかを
点検する。
また、金属片などの異物が刺さっていないかも点検する。

【4.タイヤの溝の深さをチェック】
タイヤの溝が十分に残っているかをチェックする。
残り溝が1.6mmになると、スリップサインが現れるので、
その際は適切なタイヤに交換する。

【5.ディスク・ホイールの取付状態をチェック】
ホイールナットの脱落や、ホイールボルトの折損、サビ、
などを目視点検する。
ホイールボルトの折損や、ホイールナットの緩みは、
点検ハンマでホイールを叩くと音の違いでわかる。

【6.冷却水をチェック】
ラジエーターサブタンクまたはリザーバタンク内の冷却水面がMAX~MINの間にあるかを点検し、MINより少ない場合は
補給する。

【7.ブレーキ液量をチェック】
ブレーキ液タンク内の液面がOIL LEVEL~MINの間にあるかを点検し、MINより少ない場合は補給する。

その際にOIL LEVELを超えてはいけない。故障の元になってしまう。

【8.エアタンクの凝水をチェック】
エアドライヤが装備されているため。水が排出されないのが
正常であるが、場合によっては貯まっていることもあるので、エアタンク下のドレーンコックを開いて排水する。
排水後はドレーンコックからエアが漏れない事を確認しよう。


キャビンを持ち上げて点検

キャビンをチルトして(持ち上げて)行う点検


【9.エンジンオイル量をチェック】
オイル・レベル・ゲージを抜き取り、付着したエンジンオイルを拭き取る。
その後オイル・レベル・ゲージを差し込み、静かに引き抜く。
オイルがMAX~MINの間にあるかを点検し、MINより少ない場合は補給する。
その際に、MAX以上に補給しないように気をつける。

【10.バッテリ液量をチェック】
バッテリ・ケース内の液面が、ケース側面の
UPPER~LOWERの間にあるかを点検し、LOWERより少ない場合は、補充液を補給する。
その際にUPPERを超えないようにする。

【11.ファンベルトの張り・損傷をチェック】
ベルトの中央を指で押し、ベルトのたわみ量が基準値内にあるかを確認する。
基準値外の場合は調整が必要だ。
その際に、亀裂などが無いかも点検しよう。


運転席に乗って点検

キャブをおろし運転席に座って行う点検


【12.パーキングブレーキ・レバーの引きしろをチェック】
パーキングブレーキ・レバーを戻した状態から静かに引き、
引きしろが多すぎたり少なすぎたりしないかをカチカチ音を
聞いて点検する。

【13.ウインド・ウォッシャの液量・噴射状態をチェック】
ウインド・ウォッシャ・タンク内の液量を認識し、少ない場合はウインド・ウォッシャ液を補充する。
ウォッシャ・スイッチをONにし、正常に作動するか、
ウインド・ウォッシャ駅の噴射状態。
噴射位置が正常化を点検する。

【14.ワイパーの拭き取り状態をチェック】
ウォッシャ・スイッチをONにし、ウインド・ウォッシャ液を噴射させてかたワイパーの拭き取り状態を点検する。
また、その他の動作も正常か点検する。

エンジンをかけて点検

エンジンを始動して行う点検


【15.エンジンのかかり具合・異音をチェック】
エンジンを始動させかかり具合を点検する。
その際に、異音などが無いかも点検する。

【16.エンジンの低速・加速の状態をチェック】
エンジンを暖気させて状態で、アイドリング回転が円滑であるかを確認する。
エンジンを徐々に加速させた際に、アクセルペダルに以上が
無いか、スムーズに回転するかを点検する。

【17.空気圧の上昇具合をチェック】
車体に備え付けられている空気圧計でエアの上がり具合を点検する。
エア・タンクを空にした状態から、アイドリング回転で、
エア・プレッシャ・ウォーニング・ランプが消灯するまでの時間が規定時間なら正常である。

【18.ランプ類の点検・点灯状態をチェック】
車幅灯、ヘッドライト(Hi-Low)、ウインカー、ブレーキ、
バック、ハザードなどが正常に点灯するかを点検する。
その際に、レンズに汚れや破損がないかも点検する。

【19.ブレーキ・ペダルの踏みしろ・効き具合をチェック】
ブレーキ・ペダルを踏み込んだとき、ペダルの遊びが適正で、異状な引っ掛かりなどが無いかを点検する。
乾いた路面をゆっくり走行しブレーキの効き具合を点検する。

【20.ブレーキ・チャンバのロッドのストローク
ブレーキ・ドラムとライニングとの隙間をチェック】

規定の空気圧の状態で、補助者にブレーキを踏み込ませ、
ロッドのストロークが規定の範囲にあるかをスケールなどにより点検する。

【21.ブレーキ・バルブからの異音をチェック】
ブレーキ・ペダルを踏み込んでベダル空「プシュ」という
排気音がし、ペダルが完全に戻るかを点検する。

トラックの日常点検に関する動画

トラックの日常点検を行っている動画を見つけたので紹介しておく。

おわりに

 いかがだっただろうか。
日常点検を怠っていると思わぬ所で、事故や故障に繋がってしまうので、面倒かもしれないが
しっかりと点検を行って欲しい。
その際に、この記事を参考に点検を行っていただければ幸いである。

~参考になったら、みんなにも教えよう~
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